“ビニール袋”に魅了されたフォトグラファー 「人と同様、ゴミだって十人十色です」
Pocket

Humans of New Yorkをご存知だろうか。
異文化多国籍から構成されたニューヨーカーたちのポートレイトとショートストーリーを紹介する、言わずと知れた人気ブログ。
自由で賑やかでありつつも、同時に孤独と窮屈さを感じさせるニューヨークでの、必死な生活を浮き彫りにし、忙しない毎日の中で忘れかけていた何かを再認識させてくれる印象的なフォトブログだ。

しかし、このめまぐるしい街でひしめき合うのは人だけではない。
最近話題のハッシュタグは、”Plastic Bags of New York” (#plasticbagsofnewyork)。
そう、プラスチックバッグ。ビニール袋のゴミたちだ。
文字通りNYCで行き交い、出会ったプラスチックバッグのポートレイト(?)とキャプションを集めているinstagramだ。

s_Screen Shot 2016-02-28 at 12.29.36 PM

s_Screen Shot 2016-02-28 at 12.30.03 PM

 このプロジェクトの発案者は、ニューヨークを拠点に活動するフリーランスのフォトグラファーNicole Espina(ニコール・エスピーナ)。サンディエゴシティカレッジにてフォトグラフィーを学び、昨年NYに引っ越してきた。
 普段はパーティやライブ、結婚式など、多くの人で賑わう華やかなセレブレーションを被写体にしている彼女。しかし、この街に初めて越してきた彼女の目をひいたのは、きらびやかなネオンでも抜かりなく着飾ったファッショニスタでもなく、道端に捨てられた“プラスチックバッグ”だった。
風に吹かれ、木に絡まり、泥水に塗れ、車にひかれてぺしゃんこのプラスチックバッグ…。
確かに、NYCを歩いていれば目にしない日はない。

s_Screen Shot 2016-02-28 at 12.34.22 PM

s_Screen Shot 2016-02-28 at 12.35.09 PM

s_Screen Shot 2016-02-28 at 12.33.50 PM

「小さなことだけどみんなを笑わせたくって」とニコール。初めは単純な好奇心がきっかけだった。街中に点在するプラスチックにもストーリーを添えたら面白いんじゃないかと考えた。

「ゴミなんて何処にでも落ちてるけど、ニューヨークでは段違いに目につくわ。それに、人同様にとても多種多様なのね。これは何かしらやらない手はない!って思ったの」
 ちなみにこのプロジェクト、記載されるキャプションのほとんどが本家Humans Of New Yorkのそれぞれのライフストーリーからそのまま引用されたもの。まさかHumans Of Newyorkに取材を受けた人もこうなるとは想像しなかっただろう。

 忙しない街の流れに飲み込まれそうになっているのは人間だけじゃない。ゴミたちにも紆余曲折があったに違いない。むしろ人々の末端のストーリーを潜めたのが、ゴミたちなのかもしれない。
 気になる人は、こちらinstagram@plasticbagofnewyorkから。

——————-
Images via Nicole Espina
Text by Yumi Ueda
——————-

Pocket

20160229033431 (1)
この記事が気にいったら
いいね!しよう
HEAPS Magazineの最新情報をお届けします

You may also like...