ニューヨークのクラフトビールを知る

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ニューヨーカーに今までにない喉ごしを与えるニューヨーク産クラフトビール。その種類は“十杯十色”。醸造者が考えるビールとは?自由と創造が溢れる醸造所へ。

Sixpoint

昨年、日本に進出を果たした、六芒星をアイコンとするブルックリン産のドラフトエールビール。2004年7月に生産をスタートし、今では「Brooklyn Brewery」に並びブルックリンの定番ビールメーカーとなる。カテゴリーに捕われない発想で、今までにない様々なフレーバーのビール造りに挑戦している。同社は「ニューヨークとビールは似ている。ニューヨークは無秩序であり、“発酵”した街。マイノリティが新たに別のものを“生成”している。ビールは単にニューヨークという街を比喩している」とニューヨークのビール文化を表現する。

Gun Hill Brewing CO.

禁酒法時代以降に誕生した、ブロンクス初のブリューワリー。今年の2月にオープンし、同月に行われた「NYC craft beer week 2014」がニューヨーカーへの初披露となった。1年を通して醸造される定番ビールと季節のビールを醸造する。材料は可能な限りニューヨーク州産ものを使用。「De-Frosted Hop Special Ale」はニューヨーク州北部のキャッツキル山地で育ったホップを使用。独特な香りを持ち、フルーティーな味わい。また、オレゴン州のフッド山で取れるホップを使用したゴールデンエール「GH GOLD」は柔らかな香りと滑らかな喉ごしを持つ。

Finback

今年1月にブリューワリーを、続いて5月にテイスティングルームをオープン。ホップの効いたIPAをメインとするが、サワービールや四川の黒胡椒や生姜を使用したユニークなウィットビールも造る。最近、人気チョコレート店の「Mast Brothers Chocolate」とロングアイランドシティにある小さなコーヒー店「Native Coffee Roasters」とコラボして「Imperial Stout(BQE)」を醸造。「ニューヨークのクラフトビールシーンは、成長できる可能性があると感じる。さらに進化させ、アメリカの大きなビール都市と肩を並べるような場所にしたい」と創業者の一人、バジル・リー(Basil Lee)は意気込む。でも、一番の目的は仲間と楽しむためだとか。

Braven Brewing Company

今冬、ヒップな若者が集まる、ブッシュウィックからニューヨークのクラフトビールシーンに仲間入りを果たす。“Bold and Crafty(大胆かつ功名)”をモットーに、創造的で完璧なバランスとのとれたエールとラガーを醸造する。現在は、一度に5ガロンのビールしか醸造していないが、ブリューワリーのオープンに向けて、もっとスケールを大きくし、ブルックリン中のバーやレストランに卸す予定。創業者のマーシャル・トンプソン(Marshall Thompson)は、ビールは直感的に人々の記憶、思い出に残るものと信じている。初めて飲んだビール、どのビールをどこで誰と飲んだかまでも。ブルックリンから世界中にシェアできるビール、そして、人々の記憶に残るビールを目指す。

Dyckman Beer Co.

2013年7月創業。オーナーのホアン・カミロ(Juan Camilo)のビールは、彼が6歳まで過ごしたドミニカ共和国の文化、人々からインスパイアされて造られている。1年を通して飲める「Dyckman Brew」はピルスナータイプ。そして、今年の夏限定の「Highbridge Summer Ale」はベルギースタイルのウィートビール。熟したサクランボと少量のミントを入れ、さわやかな味わいに。


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